研究課題

一細胞解析による表皮分化機構の解明

松井 毅

統合生命医科学研究センター(IMS)
皮膚恒常性研究チーム
副チームリーダー

〒230-0045 神奈川県横浜市鶴見区末広町1-7-22 理化学研究所 統合生命医科学研究センター N410
TEL:045-503-7014(内線6482) MAIL:takeshi.matsui@riken.jp

陸上脊椎動物(両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類)の体表面は、気相環境に適応するために、重層扁平上皮組織である表皮によって覆われている。皮膚表皮は、体表面に向かって基底層・有棘層・顆粒層・角質層からなる層構造で構成されている。基底層で分裂した表皮細胞は、有棘層・顆粒層を経て、細胞死を起こし、気相ー液相境界バリアである角質層を形成する。私達は以前、哺乳類特異的に獲得され、皮膚表皮の最上層の生細胞である顆粒層に特異的に発現するレトロウイルス由来プロテアーゼのSkin Aspartic Protease (SASPase) が、マウスにおいて角質層の「保湿」を制御することを明らかにした。しかし、顆粒層細胞自体の細胞生物学的解析手段がないために、SASPaseによる角質層の保湿制御機構をはじめとして多くの現象に不明の部分が多い。この問題にアプローチするために私達は、顆粒層細胞を1細胞レベルで分離し、細胞毎のHeterogeneityを明らかすることを目的とする。この系を様々な陸上脊椎動物の皮膚表皮角質層の解析に適用することで、皮膚表皮の適応進化機構が細胞生物学的に明らかになっていくと考えられる。

マウス表皮からの表皮角化細胞の分離とその1細胞解析

マウス表皮からの表皮角化細胞の分離とその1細胞解析

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