研究課題

Single Molecule measurement of Nanog during the transition from ESC to EpiSC

渡邉 朋信

生命システム研究センター(QBiC)
細胞動態計測コア先端バイオイメージング研究チーム
チームリーダー

〒565-0874 吹田市古江台6-2-3
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胚性幹細胞(ES細胞)の中では、 NanogやOct3/4といった転写因子群が、細胞核内で働いて、その分化万能性を維持している。近年のオミックス技術の発展により、これら転写因子群の相互作用ネットワークなど分子生物学的知見は、明らかにされつつある。その一方で、その生物物理学的知見は、ほとんど得られていない。本研究課題では、転写因子Nanogを観察ターゲットとし、ES細胞の初期分化過程における、その1分子挙動について調べる。

細胞核内における転写因子の1分子計測は、報告例があるものの、1分子計測の実験的制限により、その種類は限られている。Nanog 1分子の計測は、過去に報告がないため、本研究課題では、まず、ES細胞内におけるNanog 1分子を計測するための、周辺技術の開発整備を行う。その後に、細胞核内外における拡散運動、細胞核内におけるDNAとの相互作用、および、核膜輸送について、速度等の物理パラメータを計測する。ES細胞とEpi幹細胞との状態遷移間にて、上記パラメータを計測することにより、Nanogの細胞内での働きが明らかになると期待される。

Nanog 1分子の核内におけるDNA結合・解離の例

Nanog 1分子の核内におけるDNA結合・解離の例

チームメンバー