研究課題

Comprehensive single cell analyses on developmental transitions and reprogramming events in mammalian pluripotent stem cells

阿部 訓也

バイオリソースセンター(BRC)
疾患ゲノム動態解析技術開発チーム
チームリーダー

〒305-0074 つくば市高野台3−1−1 バイオリソースセンター
TEL:029-836-9198 MAIL:abe@rtc.riken.jp

発生過程におけるエピゲノム再プログラム化は、受精後とPGC形成時に起きることがよく知られているが、着床前後の胚体組織においてもX染色体不活性化の様式の変化(刷込み型からランダム型)やグローバルDNAメチル化の劇的な変化が認められ、この時期においても再プログラム化が起きていると推測されるが、技術的な困難さもあり、その実態はほとんど未解明であった。我々はWntシグナルの阻害剤を用いることにより、primed型幹細胞であるEpiSC細胞株を高効率で樹立する方法を報告したが (Sugimoto et al., 2015), この培養技術を応用し、naïve型幹細胞であるマウスES細胞からprimed型幹細胞であるEpiSC様細胞を高効率で誘導する実験系を確立した。このin vitro 実験系は、着床期胚の胚体組織で起こるnaïve-primed転換過程解析のための有効なモデル系と言うことができる。そこで、この系を対象として、1細胞レベルのオミックス解析を行うことにより、この転換過程で起きるエピゲノム変動とその意義の解明、関与するエピゲノム制御因子の同定を目指す。

哺乳類発生転換点(特に着床前後で起きるエピゲノム再プログラム化過程)のマルチオミックス解析概要